反省文

 プロ野球ファンの方はすでにご存じでしょうが、高校生ドラフトを経て西武ライオンズに入団予定だった相内誠という投手がですね、先週、無免許運転と速度超過で警察に摘発されて、入団保留となってしまっているのですね。
 で、彼の書いた反省文が報道陣に配布された模様で、これがまた、芸術として非常に高いレベルにあると思われますので、このブログに全文引用させていただきたいと思います。
 勘違いしてほしくないのは、僕は彼がどのような処罰を受けるとか、そういうことはどうでもよくて、ただ、人の書いた反省文というものに興味があるということです。
 弔辞とか、遺言とか、反省文とか、そういったものは、このブログのようにのんべんだらりとどうでもいい思いのたけを書きつづったものより圧倒的な存在感というか、存在理由というか? そういうものに支えられているので、読むに耐えるなあと思うわけです。
 

今回、僕がしてしましたことは、法律に反する、無免許運転です。

僕は、友人とドライブに行きました。その帰りに仮免許しかないにもかかわらず友人に、「俺に運転を代わってくれ」と言いました。友人は、「それはまずいよ」と言いましたが、無理やりに代わってもらいました。
そして、その後に、高速道路で29キロオーバーのスピード違反をしてしまいました。警察の方に、事情聴取を受けました。このことは事実です。

僕は、10月25日のドラフト会議で、埼玉西武ライオンズさんから、指名をいただいたのにもかかわらず、このようなことをしてしまいました。
このことで、僕は周りのたくさんの人の思いを裏切ってしまいました。それと同時に、今まで以上に、たくさんの人に迷惑をかけることになってしまいました。

僕は、一人ではなく、周りの人に支え、助けてもらい、やっと積み重なったものが、こうしてドラフト指名という最高の形で実になったのですが、今回、僕がおかしてしまったことで、だいなしになってしまいました。
こうしてみると僕は、ドラフト指名されたことで、満足してしまったのだと思います。指名されるかどうかわからず、おびえていた気持ちがゆるんでしまいました。
だんだんと野球が大好きな本来の自分を見失っていき、このような問題を起こしてしまいました。僕は、野球をとったら何も残らない人間です。

しかし、今後、野球よりも、今回の事件をしっかりと反省し、高校生らしい生活を送れるようにしていきたいと考えています。
本来なら、学校をやめさせられてもしかたがない行動をとってしまったのに、無期限謹慎の処分にしていただきました。
僕がこれから代わっていけると信じてもらえているからだと思いました。

まだまだ、考えが甘く、わからないことも多いのですが、僕の周りには、 僕の将来を考えてくれる先生方、先輩、友人がいますので、その人たちにも喜んでもらえるよう、人間を変えていきたいと思います。この度はご迷惑をかけ、本当に申し訳ありませんでした。

 どうだったでしょうか。全文原文ママ、とネットにあげられていたものをはっつけただけですが。
 僕は人生で「反省文」というものを書いたことがほとんどありませんので(一年くらい前に「百回書き」という反省の言葉を百回書きとりする苦行をさせられたことはありますが)、この文章が満点中何点の反省なのか分かりませんが、なかなかいい感じで反省していると思います。あまり反省文にレトリックや知的さを持ち込んでも、なんとなく印象は悪いですからね。

 ということで、今回のブログは終わりです。引用のおかげで一瞬で書けました。