エントリーシート

 「あなたが学生時代、一番頑張ったことを教えて下さい」って、なんなんだ。こんな質問にすぐさま「○○です!」と即答できるほど、シンプルで立派な人間じゃないよ。そうか、シンプルで立派な人間以外は必要ないのか、会社というものは。

 ただ、この質問にすぐさま「○○です!」と即答できるような奴らの顔がいくつか浮かぶのであるが、別にその人たちのことはあまり尊敬しないなあという気もする。ほんと、偉そうなことを言ってすみません。あと少し、強がりの世間知らずでいさせてください、っていう感じです。

 で、もう今日は眠いし、さっさと切り上げたいと思います。昨日わりと時間をかけていろいろ書いた文章が、いま読み返してみるとだいぶ訳分からなくてへこんだので、もう、さっさと終わりますよ今日は。
 あ、さっき恵方巻を食べたのですが、あまりに義務感で南南東を向いたせいで、食べ終わった瞬間「……はい」と言ってしまった。はい、終わりましたよ、みたいな「はい」。自分でも、自分のやる気のなさにびっくりした。多分今年はあまり良い事ないと思う。

 で、やっぱり書くことないので、去年ワールドカップがあっていた頃にFacebookに書いた文書を引用します。例によって意味不明ですが、書きなおすのも面倒なのでそのまま載せます。読めなくても気にしないでください。皆さんがバカなのではなく、僕がバカなのです。

 「絶対に、絶対に負けられない戦いが、そこにはあるうっ!」川平慈英がまた下唇を噛んでいる。下唇を噛んでいるのか、もともと唇が薄いから噛んでいるように見えるのかはよく分からないが、とにかくサッカーが好きなんだなあ、とは思う。あと、嬉しいときって大きな声が出るんだなあ、とも思う。そんなことしか考えられない。サッカーの面白さの前に、川平慈英の面白さがドーンとそびえ立っていて、そこを越えていかなければサッカーの面白さはわからないような気がする。早く越えたいが、ひょっとすると「サッカーの面白さ」より「川平慈英の面白さ」の方が奥が深い可能性も十分にある。そう考えると、まだまだここを越えるのはもったいないのではないか、とも思えてくる。ムムッ!

 ところで、「絶対に負けられない戦いが、そこにはある」とは、「この戦いは絶対勝たなきゃ」という意味なんだろうと思う。キャッチコピーに喧嘩を売るつもりはないし、なかなか心に響く言葉だと思うけれど、「そこにはある」の「そこ」とはどこのことか、というのがいつも引っかかる。おそらく試合はスタジアムであるんだろうけど、そのことを言っているのではない気がする。

 まず、あれはテレビ局のキャッチコピーなのだから、「絶対に負けられない戦いが【番組表には】ある」というのが本意なのではないか、と思う。そのような重要な戦いが、テレビをつければ見られますよ、ということである。あるいは、星の王子さま風に「絶対に負けられない戦いが【みんなの心のなか】にはある」ということかもしれない。王子さまに言わせると、「大切なものは目に見えない」のであり、絶対に負けられないというくらいなら相当大切な戦いなんだと思う。これはもう、「ほぼ透明」レベルの見えなさではないのか。

 ここまで読んでくれた人がいるのか分からないが、というかほぼ誰も読んでないと思うけど、そう、もう皆さんお分かりのように、僕はサッカーの面白さがよくわかっていません。誰もサッカーの面白さを教えてくれないからです。毎回毎回、大会があるたびにこれだけ日本が盛り上がるのだから、絶対面白いんだろうなとは思っているし、それこそ川平慈英の一万倍くらいは面白いんだと思うんです。だれか一緒に観ましょう、そしてサッカーの面白さを教えてください。