映画を観たよ!

 ひさびさに、借りてきたDVDをちゃんとみました。

 ファレリー兄弟の『二人の男と一人の女』、これはブルーレイを持っていて、何度観ても痛快な映画で、大好きなんですけど、最近それを観すぎていて、たまには新しいものを観たいと思ったのです。

 あと、ずっと気になってるんですけど、映画を観るときの観るが「観る」なのって、なんか気になりませんか。「観る」って書くたびに、「僕、映画観てるときそんな集中して観てないから、『見る』くらいの表現がちょうどいいのになあ」と思いながら、「映画を観る」と書いている自分。文字のすわりとして、やっぱり映画は「観る」がいいとは思うんですね。でも、「観る」と書くとちゃんと「腰を据えて見てる」感じが出て、嘘臭いね。もう、どうでもいいか。そんなこと。

 高校時代にやっていたブログは映画のレビューをよく書いていて、忘れもしない、『暗いところで待ち合わせ』についてボロクソに悪く書いたとき、なんかやたらコメントで荒れ狂っている人がいて、全面戦争みたいになりました。あいつ、映画の関係者を名乗ってたな。嘘だろうけど。全面戦争といえば、M-1ノンスタイルが優勝したとき、ノンスタイルについてボロクソに書いたときは、石田のファンを名乗る女性がこれまたコメント欄で発狂してましたなあ。今はもう、そんな悪い口で書かないし。というか、インターネットの上手な使い方が、僕もそうですけど、分かってきたんだろうなあ。成長したものですね。

 さて。映画の感想書きます!


英国王のスピーチ

 みましたあ。いい映画ですね。その名の通り、英国王がスピーチするっていう映画ですね。原題が『The King's speech』ってことで、邦題をシンプルに直訳したのは良かったですね。ただ、気になったのは、実際に王を迎える平民たちのことが、ほとんど書かれていなかったことです。宮廷内の場面と、治療の場面ばかりが描かれていて、王の重圧みたいなものが、思いのほか観客に伝わっていないんじゃないかなって気がしました。最後の最後まで、「この人ほんとに偉い人なの?」っていう不信感がぬぐえなかったというか。歴史的なこと知らなさすぎるんだろうけど。王妃役のヘレナ・ボナム=カーターはほんと、話題の映画によく出てるねえ。ハリー・ポッターでのエキセントリックな芝居がお気に入り。


『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』

 これは、ストリートアートのドキュメント映画です。今や世界中の画廊を賑わせている、バンクシーという覆面アーティストが監督した作品。でもこれ、映像としてはほぼ、別のおっさんが撮りためたもので、そのおっさんというのが実質的にこの映画の主役なのですね。このおっさんが、非常に、魅力的な人物です。こういう生き方もアリなんだなあという、でも、真似できないなあという、そんな感想が生まれる映画。ある意味バンクシーよりすごいかも。あと、ストリートアート、かっこいいです。日本でこういうことやってるのって、全国的には魔ゼルくらいしかいないような気がするんだけど。ていうか、あれに関しても、「みんなに貼らせる」っていうのが日本的というか、面白いのよね。名古屋で流行ってたって聞いたのも、もうずいぶん昔になったけど。誰かやんないかなあ。ストリートアート。


アリス・クリードの失踪

 これは、ストーリーとしてはかなり一転二転、大胆不敵、おもしろいですね。最後の最後まで、登場人物は犯人二人と拉致られた女の、三人だけ。これが非常によかったです。警察が出てきてどうこうとか、そういうレベルでの争いを描いた作品の、ひとつ上の次元をいってる気がします。ただまあ、最初の「裏切り」で拉致られた女が簡単に犯人を信じるわけがない、っていうのは分かっていたので、若いほうの犯人が全裸で手錠繋がれたときは爆笑しました。そうなるに決まってるだろ、と。あ、ここらへんのとこはあえて詳しく書いてないので、ぜひ観てみてください! 最後の終わり方、めっちゃ好みでした。


 映画の感想書くと、偉そうになってダメね。おやすみなさい!