ねるねるねるね

 こんばんは。昨日は書けませんでした。昼の時点で書けないのは分かっていたので、うえだ君に「今晩書けないから書けたら書いて」と言ったのですが、完全に無視されて、全く関係のない彼の個人的な用事の話をされたので、少しイラッとしましたが、いやいや、僕のほうが勝手なのだ、と反省しました。彼は、今でこそ人の話をちゃんと聞けるようになりましたが、それこそ以前は人の話をほとんどまともに聞かず、それには伝説的なエピソードがあって。高校で寮が一緒だった頃、僕が高熱を出して、寝込んでいたのですね。そしたら彼が僕の部屋にやってきて、僕が「具合が悪い」「熱が出てつらい」と言っているにも関わらず、彼、いきなり“メビウスの輪”について語り始めたのです。はてななので勝手にリンクが出てくることを期待しているのですが、一応説明しておくと、テープを180°ひねって繋げると出来る、あの輪っかのことです。高校時代、彼は数学研究会の会長をしており、数学が好きな子だったので、ことあるごとに数学の不思議について延々と語っていたのですが、こちらは熱があって具合が悪いと言っているわけで、そういうときは普通、体の様子を心配して、あとは遠慮するじゃないですか。それなのにね、彼は、心配の言葉もそこそこに、自分の大好きなメビウスの輪の話をしちゃうっていうね。しかも、電気を落とした僕の部屋で、暗がりのなかで。もう、サイコになっちゃうよ〜、みたいな感じでした僕は。さすがに怒った記憶がありますけど、「人の状況を考えてくれ」って。
 そういう部分を持ち合わせている男ですよ、彼は。うえだ君に限らず、僕の男子校のころの友人はそういう人間ばかりで、辟易していましたね。学校の勉強の延長だけで生きてるような。ま、今はそんなことないし、いい思い出ですけどね。あんまりこういうこと書くと怒られちゃいますけどね。

 さて。何か書くことあるかなー。あ、今朝、ねるねるねるねをたくさん作って食べました。ねるねるねるねと、同じくクラシエから出てる、どどっとつぶぴょんっていうやつと、あとなんか型抜きでグミを作るやつですね。朝ごはんだったんですけど、あれ、総じて「砂糖」でした。硬かったり、べとべとしてたり、カリカリしてたり、食感がそれぞれに違う、砂糖。ひさびさに作って、わくわくしたけど、なんか昔ほどおいしくない、という感想で終わりました。いや、楽しかったですけどね! みんなもやってみよ〜。


 最近、日常で誰かと話をするときに、「この話ブログにも書いたんだけどさー」って前置きすること多いです。僕の中で、もう、誰が読んでて誰が読んでないのか分からないので。もちろん読んでない人の方が圧倒的に多いはずなんだけど、「あ、こいつこないだブログに書いてた話してる」ってこっそり思われるのも癪なので。「ちょっとアレンジ加えてる……」とか。というか、僕、芸人でもないので、話のネタなんてほとんど持っていないのですね。でも、このブログに一度書いたことは、そのときに一応分かりやすいように「フィクション化」してるわけで、話しやすいのです、手っ取り早いエピソードとして。

 あー、このブログ、一応「毎日更新」っていうのを売りにしてて、先月は皆勤だったんだけど、今月に入ってもう二回も更新が出来なくて、残念です。「毎日更新」が看板に偽りありにならない「毎日」の頻度ってどのくらい?って考える毎日です。毎日って言っていいのは毎日だけじゃないでしょ。たとえば、不定期に何日かに一回休んでも、「毎日」って言っていいよね。毎日新聞だって、毎日って言いながら一ヶ月に一回くらいお休みしてるでしょ。そんなものじゃない、言葉なんて。いまのところまだ「毎日」って言っていいくらいの「ほぼ毎日」加減だと思うのですが、これがいつの日か「毎日じゃねえよなあこれは」って思った瞬間このブログは毎日更新じゃなくなるのです。寂しいね。バカなことを書きながらガム噛んでたら、舌噛みましたよ。痛い。


 また話を変えますけど。今日発売の、松尾スズキさんと河井克夫さんの『ニッポンで笑う』というマンガ+エッセイ集を、さっき新宿の紀伊国屋で買ってきました。もう十年以上かな、テレビブロスで連載されてるのを、最近五年ぶんくらいでまとめたやつなんだけど、やっぱり一つ一つが珠玉の面白さで、げらげら笑って、感心しています。恥ずかしい話なんだけど、僕、このシリーズの、何年か前に刊行されたやつを、必死になって模写したことがあって。そのくらい、松尾さんの文章には影響を受けていると思います。そのほかにも、何人か、色濃く影響されてるなあっていう作家の人がいて、そういうのが分かる人には分かるんだろうなあというか、「○○かぶれ」っていう指摘は常にあるだろうなあと思います。でも、けっきょくいろんなものに影響を受けることでしか、っていうかそれを組み合わせることでしか、僕の文章も書けないと思うので、どんどんあたらしいものに露骨なまでの影響を受けつつ、つまるところ「いいとこどり」として自分の文章が書ければいいなあというか、ちょっとずつ自分のものに出来ればいいなあみたいな、そういう思いで書いてはおります。みなさまに置かれましては、どうでもいいことだと思います。いや、どうでもいいというか、僕はもっとみんながそういう風にして好きなように文章を書いたら、そんな楽しい世の中ないなあと思っているので、こうやって僕のメンタリティを少しずつ発表していって、みなさんも何かしら書いてくれたら嬉しいなあなんて思っています。僕、おせっかいなので。女の子とスーパーに行って、「アイス買わんでいいのか?」とか言っちゃうタイプなので。


 さーて。明日は友達と科目登録の計画を立ててきます。ちゃんと四年間で卒業するために!