家からdeny

 昨日の記事、帰りの電車の20分ほどで書けたわりには面白いなあと思っていたのに、全く反響が無くて、悲しい。で、今日は一日中家の中でダラダラと過ごしていたらこんな時間になってしまった。ほんとに、書くことが、無い。誰か、僕に「こんなこと書いてほしい」「あんなこと書いてほしい」みたいなことを言ってほしい。じゃないと、こっちだって限界だ。このブログもそろそろ半年くらい更新が続いているのだから、僕のことを全く知らない人だって一人か二人は見てくれているだろう。そういう人たちの意見を聴きたくもある。「海老蔵のブログについてどう思いますか」とか、そんなしょうもないことでもまったく構わない。なにか、とにかく僕の筆が進むような発言をください。でないと、今日なんて電話以外誰とも喋っていないので、書くことがほんとにありません。


 こういうときは、箇条書きがいい。


・ジャック・リゴーの『自殺総合代理店』を読んだ。ダダイズムの人らしい。いい。言葉を愚弄してる感じが。言葉を信用していない感じが。

・ドミニク・ノゲーズの『人を完全にダメにするための11のレッスン』を読んだ。このひともフランス人だけど、フランス人は『読んでいない本について堂々と語る方法』のピエール・バイヤールしかり、斜に構えた感じのユーモアセンスが非常によろしい。なんとなく、僕の好きなジャンジュネ監督にも通じている気がする。ちなみに、僕は『アメリ』も好きだけど『ロングエンゲージメント』と『デリカテッセン』のほうが好き。エイリアンシリーズ以外だいたいDVD持ってる。というか、いつも思うけどなんでジャンジュネはエイリアンの監督を引き受けたのか。

・おおまかに生と死について卒論を書こうと思っていて、デュルケムの『自殺論』を読んでいるが、長すぎて心が折れそう。稲村博の『自殺学』という本が、とても読みやすくていい。もう30年くらいの前の本なのでデータが古いのが気がかり。ショーペンハウエルの『自殺について』はよく意味がわからなかった。キルケゴールの『死に至る病』も読んでみたい。でも多分、もっと社会学系の、ルポっぽいやつを読んだ方が良いと思う。

・朝方、近畿のほうで地震があったと聞いて、びびった。6弱って、かなり強い地震だと思うのだが、死者がいなくてよかったなあと思う。人の幽愁暗恨で、なんらかの因果のもと殺されて死ぬよりも、ある日突然災害で死んだ方が、なんか、浮かばれないような気もする。

・最近、喉が乾いたら水道水を飲むようにしている。たしかに、ペットボトルの水を買って飲む意味があまりないように思われてきた。

・鉄道の時刻表を見て、各停電車に狙いを定めて、ゆとりをもって出掛けることが楽しみになっている。鉄道オタクではないが、毎日乗る電車なのに単なる移動手段にしてしまっては味気がないし、ただ満員電車に不平を言うだけの現代人ではないぞ、ということで、前回のダイヤ改正に合わせて時刻表を買ってみたのだ。スマホのアプリでは分からないような、前後の電車との運転間隔や、同一の列車がどのように動いているのか、などが分かって、楽しい。どうせなら、朝に乗って出掛けた電車で、夜、家に帰ってみたりしてみたい。なんなら、同じ席に座ってみたい。これは、JRの分厚い時刻表を買う日もそう遠くはないな、なんて思い始めている。
 そして、これだけ緻密な運転ダイヤが、ひとたび乱れたとき、一体どうやってつじつまを合わせているのか、ものすごく途方もない気分になる。いやはや。