血色のよい男

 今日、というかもうほんとうは昨日なんですけど、このブログでもおなじみのほげえ先輩に会ってきました。ほげえ先輩は、この春から会社員として働いていて、昨日もスーツ姿で現れたのでした。で、ほげえ先輩のことをお知らせしますと、もともと彼は心が弱く、「こないだ鬱病に片足突っ込んでさ〜」が口癖の人なのですね。で、事実、今年の一月や二月ごろは、バイトがめっちゃ多忙なのもあって、ごはんがほとんど喉を通らない時期を何週間も過ごされたそうで、そのときはほんと、「大丈夫か?」ってなくらい顔色が悪かったのです。顔の色つや良く「病んでるわ〜」と毎日のように言いふらす僕みたいなエセメンヘラーが巷にあふれる昨今、ほげえ先輩は真のメンヘラーなので、あのころいっしょに国分寺でご飯をたべて、ほげえ先輩の顔を見たときは、「この人大丈夫かなあ」と心配したものです。
 で、そんなほげえ先輩なので、昨日も僕は多少不安があったというか、死にそうな顔をして現れたらどうしよう、などと心配していたのですが、会った瞬間、驚きました。
 めっちゃ血色良かったのです。
 なんでいうか、目に見えて肌色してました。それに、全身も少したくましくなっている気がします。それでもまだまだかなり細いですけど。でも、とにかく、見違えるように健康そうなのです。
 驚きのまま、ごはんを食べさせてもらったのですが、話す口調も力強いし、なんか減らず口に磨きがかかっているし、なにより会社が楽しいということで、僕は安心したとともに、少しさびしくなりました。僕の知っている、心の弱いほげえ先輩は、どこかに行ってしまったようでした。
 そうそう、それと、周囲の新社会人に対して、いろいろと苦言を呈していましたよ。「今から会社に行くのが面倒でどうするんだ」とか、「みんなの会社つぶれればいいのに」とか、「みんな会社で友達できてなさそう」とか。しかも、こういうことを俺が言っていたとブログに書け、と脅されましたからね。ほげえ先輩は、どこに向かって、何を敵に回して生きているのか、最後の方多少分からなくなって昨日も別れたのですが、まあ、元気が一番、ということですね。一年後、たぶんまた死にそうな顔色をして「仕事やめたいよお」と言ってくるのをひそかに期待しております。

 さて。今日は今日の更新がまだ残っているのですが、今夜はカラオケに行って朝まで過ごす予定なので、書けるかどうか、分かりません。正直、毎日コラム的なものを書くよりも、書き溜めている小説なんかを分散してのっけたほうが、圧倒的に仕事量は短くて済むのですが、もうちょっと今みたいな感じで頑張ってみようと思います。でも、そのうち小説ものっけたいと思います。小説だと、一度着火すれば一日でこのブログの一週間分くらいの分量が書けたりするのです。毎日毎日、こまぎれブツ切れのくそエッセイを書くより、そっちの方が圧倒的に楽だよ。面白いかどうかはしらないけど。というか、このブログだって、面白いっていう感想をもらうことはないからね。「すごい」くらいの、馬鹿丸出しの感想ばかりだよ。こんなに面白いのに。一円にもなってないんだよ。レストランでクソみたいな接客をして、客からはきもがられ、同僚からはウザがられても、それがバイトであれば月に何万円ももらえるのに、三人ほどの読者が毎日読んでくれている、それなりにあなたの心を暖めているはずのこのブログの、天才的な書き手である僕は、一円も、一円たりとも、もらっていないのだよ。おこ。おこですよこれは。せめて月に200円くらいほしい。それでも時給10円くらいだと思うけど。まあ、とにかく、読んでくれる人がいることと、逆に一円も払わずにこんな風にして偉そうに世間様に向けてブログなんてものを垂れることができることを感謝、日本の平和に感謝、ですね!!